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ありがたいこと

 

6月。

えー!本当にもう6月?

わざとらしく小声で叫んでみる。声はガラガラ。そして、咳。

久しく忘れていた喘息が復活した。誠にありがたくない。

昨日、札幌のクリニックはいつも以上に混んでいた。若い頃からお世話になっている夏井坂先生は、担当が大先生から若先生になった。

毎日大勢の患者さんを相手に、さぞお疲れかと思う。

けれども、お二人揃って、いつも穏やかで、そして優しい。

 

もしも、薬のない時代に生まれていたら、私など生きてはいなかっただろう。

あるいは、何かの事情で、薬をもらえない状況にいたら、あっさり命を落としていただろう。

そう考えると、なんとありがたいことか・・・

いろんな方々のお陰で生きられている。

 

窓の外は、日差しが眩しい。緑が少し揺れている。

目が見えるから、見える景色。

遠くからは、春蝉の声が聞こえる。

風が心地いい。

 

心に響く諸々のこと。深く、ちゃんと感謝しよう。