春が、どどどと押し寄せてきたような緑。そして花、花、花。特にお隣のチューリップは見惚れるほど綺麗!
でも、ふと、チューリップを遠目に、美しいと瞬時に感じる自分が不思議でした。
よくよく考えると、それは大変奇妙なことでもありました。何かものを見て即座に美しいと感じるその基準はどこにあるのだ?と。いや、その前に、そもそも美しいとは、どういうことなのか?と。
中学校に勤務していた頃、幸いにもそのような質問を生徒から受けたことはありませんが、もし聞かれていたら、当時の私はどのように答えていたのか? ちょっと顔が青ざめました。
生きている中で、色々なものを刷りこまれ、知らぬ間に美しさの定義は出来上がったのでしょうが、自分の中に鎮座していた美しさの定義が、最近になってぽろぽろと崩れてきた感じがします。うまく言えないのですが、美しいものが必ずしも美しい形をしているのではない、ということに気づいたのです。逆もまた真なり。美しい形をしているものが美しいとは限らない・・・
これは私だけかもしれませんが、チューリップは観察しすぎると、蘭ほどではないにしても、かなり怖いです。あんなに綺麗だったチューリップが、どんどんお化けになっていく・・・
美しいって難しいものだな~。
我にかえって独り納得。
そうでした。知った気になっていることほど、実は知らないことばかり。
でも、一つだけ自信をもって断言できます。美しいことは、考えこまないこと。これに限ります(笑)